MD-81 最後の輝き

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2010/09/15 - 09/16

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大学生の長い長い夏休み。どこか旅をしたくて・・・

まず「9月末での退役が決定しているMD-81に乗ろう。」というところから計画を開始。

次に

・ 今までに乗ったことの無い機材に乗りたい

・ 関空の雰囲気が大好きなので、そこから出発したい

・ もう何年も乗っていない新幹線にも乗りたい

・ 行ったことの無い空港へ行ってみたい

・ あ・・・と、出来る限り安く

たくさんのワガママを考慮した上で、何日もデスクには時刻表とメモ帳を置き

そしてペンを片手に、たくさんの旅行計画を練りました。

 

そうして全ての欲望を詰め込み、完成したのが今回の旅のルートです。

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<旅程表>

9/15

関西空港 -(JAL3567)- 福岡空港 -(地下鉄)- 博多 -(新幹線)- 小倉 -(バス)- 北九州空港

9/16

北九州空港 -(JAL372)- 羽田空港 -(ANA33)- 伊丹空港

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1日目(9/15)

自宅を出てから2時間半。 飛行機出発時刻の3時間前。 関西空港に到着!

ターミナルを歩き回って、昼食を食べて・・・ ゲートへ。

この広く開放的な、気持ちの良い空間。 ここから出発したかったのです。

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JAL3567(OP:J-Air)  E170(JA212J)

搭乗機は、初めて乗るエンブラエル170(E170)

小さなジェット機です。

しかし、乗ってビックリ!

噂には聞いていましたが、機内に窮屈さを感じません。

E170とほぼ同等のキャパシティーをもつQ400では

腰を曲げなければ頭をぶつけてしまう出入り口でも

E170ならば、悠々と通過できます。

座席に座ってからも、ビックリ!(笑) 足下が超広いのです。

早速、快適な居住環境に感激しました。

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定刻より8分遅れて出発。

そしてRWY06Rからテイクオフ!

当日は、近畿・中国地方を中心に荒れた天候で

機長アナウンスのあった広島上空までは、よく揺れました。

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ようやく厚い雲をぬけましたが、まだ雲は多いようです。

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ドリンクサービスが始まりました。

ここしばらく、松山〜伊丹しか飛んだことがなかった私・・・

すっかり、JALにはこのサービスがあることを忘れていました(笑)

「ゆずジュース」をチョイスしましたが、これはうまい!

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ようやく青空が広がりました。

ゆったり、伸び伸びとしたフライトもあっという間。

着陸に向けて降下を開始しました。

福岡も雲は広がっていたものの、気流は安定していたようで

大きな揺れはなく、福岡空港RWY16にランディング。

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0歳の時以来の福岡空港(笑)

伊丹空港のように、まさに昭和の頃からあるといった雰囲気の

ターミナルビルでした。

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空港に着いたら、すぐに地下鉄で博多駅へ。

ここでは高校のときの友達と合流し

エキサイド横丁にある「めん吉」に連れて行ってもらいました。

極細の麺に、こってり豚骨スープ。 おいしかったです。

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後々の交通機関の時間のこともあり、博多での滞在は1時間。

次はゆっくり遊びに来ます、と友達に約束し・・・

さて、いよいよ新幹線です。

切符の買い方、改札機への切符の入れ方、いろいろ迷いましたが(笑)

予定通りの「ひかりレールスター580号」に乗れました。

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なぜ、「ひかりレールスター」を選んだか。

どうやらこれは、来年春の九州新幹線全線開業と同時に廃止されるとか。

そんな情報を入手し、今のうちに!と思い、乗りました。

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新幹線では、博多〜小倉がわずか16分! 流れゆく景色、速かったです・・・。

また、静かで、シートピッチは広く、窓は大きい。

飛行機よりもずっとラクであることは、認めたくありませんが認めましょう(笑)

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小倉。

少しばかり、門司港とか観光したい気持ちもありましたが

30分の滞在で、高速バスで北九州空港へ。

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空港島内、ターミナルから徒歩で約5分のところにある東横インに宿泊。

3500円でこのクオリティー。

もちろん、設備やアメニティーグッズも不便なく揃えられているし

朝食の無料提供も。 コストパフォーマンス高いです!

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で、窓からは! 空港ターミナルが!

残念ながら2階の部屋で、管制官の視点で空港一望・・・ はできませんでしたが

エンジン音はしっかり聞こえてました。

夜12時過ぎまで、発着のある北九州空港。

最終便まで寝なかったというのは、言うまでもありません(笑)

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最終便も飛んだこと、さて、自宅の1.5倍くらいあるであろう

広々とした横幅のベッドで、おやすみなさいー☆

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日目(9/16)

おはよー! とカーテン捲れば、空港が見えるという・・・。

ここに住みたい・・・ と、何度つぶやいたことか。

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昨日はコンビニに寄っただけだった、北九州空港ターミナル。

今日は出発まで、SFJグッズの売ってる店に行ったり、デッキに行ったり・・・。

歩き回ると表現するほどの広さはありませんが、うろうろしました。

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JAL372  MD-81(JA8294)

搭乗機が羽田空港混雑のため15分遅れて到着。

予定通り、MD-81がやってきました!!

実は、10日から前日15日までのこの便は、737-800に機材変更されていたのです。

もしその煽りを受けたら・・・。 なんて、ずっとドキドキしてたのですが(笑)

来ました、来ました、MD-81!

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さて!いよいよ!MD-81に搭乗!

座席は33E. エンジンの少し前です。

窓からこんなにもエンジンがデカデカと見えるのは、この類の飛行機ならではです。

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フローコントロールが入ったため、少し遅れて出発。

やがて隣にあるエンジンが始動。

アイドルに絞ってるときには、ボワァーンという音が響きます。

RWY36までタキシングすると、いよいよテイクオフ。

スロットル全開、キーンという高い音が聞こえてきました。

本当に、ボイスレコーダーにでも録音したいくらい“良い音”でした。

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「ゆずジュース」を飲みながら、窓の外に目をやると

なんだか見覚えのある空港に、地形・・・。

我が地元、松山ではないですか!! 15000ft上空から16日ぶりの再会です(笑)

母港や、そのグランドも見ることができて、なんだか感激。

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少し後ろを向けば、「JT8D」エンジンがドカーンと。

この位置に座ったからか、それともこのエンジンが爆音を放つからなのか

上昇・降下・旋回時にはエンジン音の変化が

とても綺麗に聞こえてきました。

キーン ヒュィーン ボワァーン ・・・ ヒュィーン キーン

飛行機好きにはたまりません(笑)

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15日は近畿・中国地方にあった前線が、16日は関東・中部地方へ。

名古屋付近からは雲海が広がりました。

これは絶景・・・。

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そんな景色にうっとりしていると、やがてエンジンが絞られ、降下に入りました。

分厚い雨雲があったにもかかわらず

激しい揺れはなく、アプローチコースに。

そしてベイパーを引きながら、羽田空港RWY34Lにランディングしました。

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― MD-81. 最後の別れ ―

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羽田空港に着いたら、一先ず、下調べをしておいた

「魚がし鮨」という寿司屋へ昼食をとりに行くべく、第二ターミナルへ。

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海鮮丼。

フラッシュたいてしまい・・・白飛びしていますが(笑)

海老、まぐろ、サーモン、いくら、カニ、鯛、ホタテ・・・ などなど

たくさんの魚介類が酢飯の上に乗っていました。

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口の中でとろけていく魚。

こんなにも旨い魚は初めて食べました。

みそ汁付きで1280円. 決して一食分の食事としては安い値段ではありませんが

実際に食べてみたら、本当にこんな値段で頂いて良いの?!

って言いたくなるくらいの、豪華で高級感ある丼です。

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次の出発までは、デッキへ行ったり

第一ターミナルへ戻り、羽田に行けば必ず立ち寄る

模型や航空グッズがたくさん置いてあるBlue SkyやANA FESTAへ行ったり・・・

とりあえず、ここでもいろいろ歩き回りました(笑)

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ANA33  777-300(JA754A)

出発1時間前になったので、再び第二ターミナルへ。

搭乗機は来てるかな?とデッキへ向かうと、既に60番スポットに入っていました。

777-300 初搭乗です。

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ここのところ、「東京ばな奈」が無性に食べたかったので

自分へのお土産。。。(笑) に1箱買って・・・ 最後のゲートをくぐりました。

 

よく考えてみると、大型機に乗るのは、かなりの久しぶり。

ずっしりとしたボディーに長い翼で、安定したフライトを提供してくれました。

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しかし、ファイナルアプローチコースに位置する生駒山上空には

巨大な積乱雲があって、そこを突っ込んだときには

黒い雲が飛行機を覆い、激しい揺れに遭いました。

生駒山を過ぎると、ここからは松山便でも見慣れた風景が広がります。

やがて伊丹空港RWY32Lにランディング。 今回の旅、全てのフライトを終えました。

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